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島村楽器 札幌パルコ店 シマブロ

島村楽器 札幌パルコ店スタッフによるイベント情報やお知らせなどを発信するブログ(シマブロ)です。

サカエドラム工場に行ってきました(Part1)

サカエドラム工場を見学してまいりました

札幌パルコ店のトリヅカです。
さて、今回私は、大阪にあるサカエドラムの工場を見学するチャンスに恵まれました。
当店でも大変人気のあるサカエドラム。これまでも、店頭や、昨年札幌パルコ店主催にて開催した、大喜多崇規さん(Nothing's Carved In Stone)、澤村小夜子さん(ねごと)のお二人によるドラムセミナー「Through the Tone」等のイベントでも、サカエドラムの魅力をお伝えしてきました。
今回は、そのサカエドラムが実際に製造されている様子をご紹介いたします。
ドラムを実際に作っている場面をご覧いただき、ドラムへの愛と理解をさらに深めていただけたら幸いです。
それでは、工場見学スタートです!

サカエ工場到着

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工場は、拍子抜けするくらい普通の住宅地の中にあります。道を挟んで、社屋と工場が別棟になっています。まずは、説明を受けるために通していただいた部屋に入って大興奮!

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これまで工場を訪れたドラマーのサインが飾られています。スティーブガッドのサインも。

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サカエのこれまでの歴史、楽器作りに関する考えなどを、主にサカエの辻さん、途中からは社長さんも交えお話を伺いました。

いよいよ工場内部へ

いよいよ製造工程を見学いたします。まずは、材料の合板を保管してある場所です。

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ドラムのサイズと材質により分類されています。
自然の木材ですので当然1枚1枚木目や色味が違います。
作るドラムのシリーズや塗装(仕上げ)によりこの棚のなかから一枚一枚選んで、シェルを製造します。

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この棚にある合板はとても薄い板を2枚(または3枚)貼り合わせています。
貼り合わせてあっても大変薄い合板なのですが、この状態で手で丸めても割れないほどしなやかで強度があります。
合板を手に取りおもむろに丸めて見せてくださるサカエ辻さん。木材がこんなにしなやかに曲がるとは想像できず、割れてしまうのではと思わずひやっとしました。

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シェル成形

見学を始めたばかりですが、いきなり核心部分に入ります。
サカエのシェルは、「エアバッグ成形」という特殊な製法で作られています。接着剤を塗った先ほどの合板を、

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シェルサイズごとに異なる大きさの「釜」と呼ばれる筒状の道具の中へ入れます。シリーズにより、何枚の合板を重ねて入れるのかが違います。
この写真の釜は14"のようでした。

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木材をハンマーで叩いて「釜」へ入れています。

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この合板は「平行四辺形」にカットされていて、つなぎ目はクサビを打つような状態になっています。
さらに、重ねた板によりつなぎ目をずらしているので、十分な強度が得られるのだそうです。
このような状態ですね。

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「釜」の中に合板をセットしたら、あの有名な「エアバッグ」登場です。写真の矢印で差した半透明の筒です。

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エアバッグという語感から、クルマのエアバッグを想像していましたが、印象が違います。
すべて袋状になっているわけではなく、芯があり、その周囲がエアバッグ(空気を入れる部分)になっているため、空気を入れる量も少なくて済みます。想像と実際に見るものというのはやはり違うものですね。
エアバッグに釜をかぶせるようにしてセットし、

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ホースを接続して空気を入れます。
エアバッグが空気で満たされて、釜の中にセットされた合板を内側から押さえるような形となり、シェルを真円に成形していきます。

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そして、奥の機械の中に入れます。

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赤い回転灯が回るものものしい機械。
これは、マイクロウェーブで接着剤を乾燥させ、シェル成形の仕上げをする機械。
マイクロウェーブで加熱=「電子レンジ」いわゆる「レンチン」している訳です。
「レンチン」している間は、回転灯が点灯しています。その時間およそ5分ほどでしょうか。
終了すると、機械の逆側、(写真の奥側)から出てきます。(チーンとは鳴りません)

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「釜」からシェルを取り出すのは、上部から押し出すような機械を使用します。
上からプレスするような機械に乗せると、シェルがまさに釜から産み落とされるように姿を現しました!

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「レンチン」した後なのでほかほかです。
これは「Trilogy」シリーズのシェルだそうです。(チョークで書いてある)

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完成したシェルです。
はみ出した接着剤が見える端の部分は、次の工程で処理します。

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レインフォースメントは、ぴったりのサイズのリングを別に作り、あとからシェルに叩き込むそうです。

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さて、長くなりましたのでPart.1はこの辺りで終わります。
Part.2に続きます。

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